病害虫防除の基本、防除基準の概要についてメモ書きしています。
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病害と害虫の増え方
・病害は好条件(多くは高温多湿)だと短時間で大量の感染源(胞子など)を増やし、その繁殖は無限大といっても過言ではない。菌や胞子は肉眼では見えないので発生を予測するのが困難。
・害虫の産卵数は種類でおおよそ決まっていて、その姿も見えるので発生を確認、予測することも可能。
・上記より防除は病害を中心として、害虫はできるだけ適期に処置する。
・病害は雨の多い年に発生が多く、害虫は雨が少なく乾燥気味の年に発生が多いというのが一般的。
・施設栽培は雨が関係ないので、害虫の発生が多い傾向にある。
・害虫の産卵数は種類でおおよそ決まっていて、その姿も見えるので発生を確認、予測することも可能。
・上記より防除は病害を中心として、害虫はできるだけ適期に処置する。
・病害は雨の多い年に発生が多く、害虫は雨が少なく乾燥気味の年に発生が多いというのが一般的。
・施設栽培は雨が関係ないので、害虫の発生が多い傾向にある。
病害虫の防除の基本
●病気の防除は予防が基本
・殺菌剤の多くは予防効果はあるが、治病効果はない。
・病害の感染は湿気が要因で、野外では降雨が一番の原因となる。
降雨は予想しにくいので、薬剤効果の残効力を考慮して定期的に散布し、効果が切れている期間をできるだけ少なくするという手段をとっている。
●害虫は防除時期が大切
・短い期間で世代交代を繰り返すアブラムシ類やハダニ類は、世代が進むと世代の区切りがなくなり連続的な発生となる。
・年一回から数回の発生を繰り返す程度の虫では発生時期がほぼ決まっている。したがって害虫については防除適期が明確であり、防除の要否は害虫の発生量で決まる。
・殺菌剤の多くは予防効果はあるが、治病効果はない。
・病害の感染は湿気が要因で、野外では降雨が一番の原因となる。
降雨は予想しにくいので、薬剤効果の残効力を考慮して定期的に散布し、効果が切れている期間をできるだけ少なくするという手段をとっている。
●害虫は防除時期が大切
・短い期間で世代交代を繰り返すアブラムシ類やハダニ類は、世代が進むと世代の区切りがなくなり連続的な発生となる。
・年一回から数回の発生を繰り返す程度の虫では発生時期がほぼ決まっている。したがって害虫については防除適期が明確であり、防除の要否は害虫の発生量で決まる。
二種類の防除基準
●防除暦
・果樹は季節にそって発芽、開花、収穫が毎年同じように繰り返され、病害虫もこれに即して発生する。
発生種や発生時期に大きな変動がないので、このような作物に対しては年間の防除を、月日を追って計画した”防除暦”が採用されている。
・防除暦は防除回数や時期がほぼ決まっており、病害虫の発生がなくても実施されるので、無駄な防除がでるという欠点もある。
・要点をつかんでいるので、病害虫の生態や防除に対しての知識がなくても大きな失敗をしなくてすむ。
●メニュー方式
・水稲は植付け時期が地域やそれぞれの田によって違う。
野菜も作付け時期が様々で、春作と夏作では発生する病害虫や発生量が違ってくる。
このような作物に対しては果樹のように暦は組めないので、育描期、発育初期などそれぞれの生育段階に合わせたり、単発する病害虫ごとに防除方法を指示する”メニュー方式”になる。
・この方法は病害虫の発生の見極め、病害虫に対する知識や防除手段の理解が必要。
・果樹は季節にそって発芽、開花、収穫が毎年同じように繰り返され、病害虫もこれに即して発生する。
発生種や発生時期に大きな変動がないので、このような作物に対しては年間の防除を、月日を追って計画した”防除暦”が採用されている。
・防除暦は防除回数や時期がほぼ決まっており、病害虫の発生がなくても実施されるので、無駄な防除がでるという欠点もある。
・要点をつかんでいるので、病害虫の生態や防除に対しての知識がなくても大きな失敗をしなくてすむ。
●メニュー方式
・水稲は植付け時期が地域やそれぞれの田によって違う。
野菜も作付け時期が様々で、春作と夏作では発生する病害虫や発生量が違ってくる。
このような作物に対しては果樹のように暦は組めないので、育描期、発育初期などそれぞれの生育段階に合わせたり、単発する病害虫ごとに防除方法を指示する”メニュー方式”になる。
・この方法は病害虫の発生の見極め、病害虫に対する知識や防除手段の理解が必要。
※参考資料『坂井道彦,小池康雄(2003)ぜひ知っておきたい農薬と農産物 幸書房』