環境保護の情報メモ

遺伝子組み換え食品の安全性

遺伝子組み換え食品の安全性に関する情報をメモ書きしています。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
  1. 未知のタンパク質
  2. アレルゲン
  3. 抗生物質への耐性
  4. 安全に関する研究データ
  5. 食中毒、カビ毒
  6. 栄養成分
  7. 安全の証明
  8. 化学物質と発がん性
未知のタンパク質

○遺伝子がつくるタンパク質は体内に蓄積しない
 
・遺伝子組み換え作物によってつくられたタンパク質であってもほかのタンパク質と同様、体内に入れば消化される。有機水銀などのように蓄積されるわけではない。
 
・アレルギーを引き起こす可能性はあるが、安全性の審査でチェックされる。
 
○潜在的な危険性は遺伝子組み換えも非遺伝子組み換えも変わらない
 
・遺伝子組み換えか非遺伝子組み換えかという育種のプロセスの違いがリスクを決めるのではない。
 食品安全の決め方は、含まれるタンパク質、アレルゲン、毒素、栄養素などが既存食品と違うかどうかである。
 
・一般的な選抜育種においても、普通の食用作物から人体に有害な品種を生み出してしまったこともある。1960年代のジャガイモの"リナベ"品種。
 
※参考情報『小島正美(2015)誤解だらけの遺伝子組み換え作物 エネルギーフォーラム』

 

・遺伝子操作は、毒を生産する遺伝子のスイッチを入れる事により、植物自然毒や食品中のアレルゲンを予期せぬ形で増やす可能性がある。
 
※参考資料『エリック・シュローサー(2010)フード・インク 武田ランダムハウスジャパン』

 

○既存の食品との同等性チェック
 
・タンパク質、核酸、脂肪、デンプン、遺伝子組み換え作物が作り出す多くの分子(二次代謝物)を分析ツールを使って確認している。
 遺伝子組み換え作物の分析結果と元になった品種の化学的組成を比較している。付加された遺伝子によって作られるタンパク質を除けば同一か?とチェックしている。
 
※参考資料『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

 

・遺伝子組み換えで新しく作られるのは、生物が元から持っているのと同じような遺伝子やタンパク質。
 タンパク質は胃酸によって分解されるので、体に悪い影響を及ぼすことはありえないとする見方もある。
 そうであれば、子孫に健康被害をもたらす長期的影響もないことになる。
 長期的影響とは、物質が人間の体内で分解されず蓄積された状態で起こるもので、GM農作物が消化器で分解されるとしたら、その成分が体内に蓄積されることはありえない。
 
※参考資料『阿部尚樹,上原万里子,中沢彰吾(2015)食をめぐるほんとうの話 講談社』

アレルゲン

・ほとんどのアレルゲンタンパク質には、いくつかの共通する性質がある。それは、食物の中に多量に含まれ、総タンパク質含有量の1%を超えている。それは、調理しても壊れない。そして、きわめて安定で、胃酸や消化酵素による分解作用に耐えることができる。
 しかし、例外もあり少ししか含まれないタンパク質もある。
 不安定なタンパク質は、折りたたみ構造がほどけ、とても消化されやすいタンパク質さえもアレルゲンになることがある。
 
・例外のない基準を作ることは不可能だが、何がタンパク質をアレルゲンにするかについての情報が、集まりつつある。
 この情報には、IgEと相互作用するアミノ酸配列、タンパク質の折りたたみ構造、糖分子に修飾されたタンパク質の範囲、などが含まれる。
 
・あるタンパク質のアレルゲン性の有無を調べるには、既知のアレルゲンとアミノ酸8個程度の長さの小さな断片で比較する。
 比較される既知のアレルゲンは、食物アレルゲンだけでなく、花粉、カビやきのこの胞子、昆虫の毒、そのほか人間がアレルギーを引き起こす物質に由来するタンパク質などを含む。
 もし、80個以上のアミノ酸配列の断片が、既知のアレルゲン配列と1/3以上同じであれば、そのタンパク質はアレルゲンの疑いがあるとされる。
 
・新しいタンパク質が食物アレルギーの原因となるかどうかを評価するための判断基準が、2000年と2001年に、WHO-FAOにより提出された。
 アメリカ医学会は、このWHO-FAOの基準を受けて、"食糧供給のなかにアレルゲンを持ち込む総合的なリスクは、従来育種法と同程度かそれ以下であると考えられる"という合意に達した。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

※バイオテクノロジー応用食品のアレルギー誘発性に関する
FAO/WHO専門家会議報告書
 

・食物アレルギーの人が、一般的な食品に組み込まれた異種タンパク質にさらされると、アレルギー反応を起こすかもしれない。
 遺伝子の組み込みが行われている食品の異種タンパク質のほとんどを、人はかつて一度も食べたことがない。
 
・遺伝子操作は、毒を生産する遺伝子のスイッチを入れる事により、植物自然毒や食品中のアレルゲンを予期せぬ形で増やす可能性がある。
 
※参考資料『エリック・シュローサー(2010)フード・インク 武田ランダムハウスジャパン』

 

●GM食品のアレルギーに関する検査
 
○遺伝子組換え目的のタンパク質の遺伝子配列とアレルギー誘発性タンパク質を比較
 
遺伝子組換え目的のタンパク質を、その他のあらゆるアレルギー誘発性タンパク質と比較して、アレルギー反応を引き起こすような類似性があるか否かを調べる。
 科学者たちは、潜在的なGMタンパク質の遺伝子配列を他のアレルギー誘発性タンパク質の遺伝子配列と比較する。
 もし類似点が見つかれば、そのタンパク質はいかなる食品にも導入されない。
 
○遺伝子組換え目的のタンパク質が消化過程で分解せず残ってしまうか調べる
 
・次に、そのタンパク質が消化過程で分解せずに残ってしまう可能性があるかどうかを調べるために、確認試験が行われる。
 
・口→胃→小腸への消化過程を実験室で再現し、潜在的なGMタンパク質が消化の過程でどのように変化するかが調べられる。
 
○既知の食品アレルギーを持つ人の血清を使って試験
 
・既知の食品アレルギーを持つ人から血清を採取し、その血清がタンパク質に対してアレルギー反応を示すかどうかを調べる。
 
●非GM食品のアレルギーのチェック
 
・"伝統的な"育種、あるいは突然変異育種(化学処理や放射線の照射で遺伝子変化を起こす方法で、オーガニックや従来型植物の育種家が利用している)で交配されたタンパク質は、既知のアレルゲンに対する検査や比較は行われていない。
 伝統的育種あるいは突然変異育種では、より多くのDNAが交雑するため、それらのタンパク質がアレルギー反応を引き起こす可能性は、より高くなる可能性がある。
 
●次世代のGM食品のアレルギー性に対する期待
 
・技術が進歩したことにより、現存のアレルギー性タンパク質を"消す"ことができるようになり、食物アレルギーのある人に影響を与えない(アレルギー反応を起こさせない)ようにすることができる。
 この研究はジョージア大学で行われており、二種類のピーナツ品種が、実際にピーナッツアレルギーのある人にアレルギー反応を起こさなかった、という報告が出されている。
 
※Q&A詳細|バイテク情報普及会

抗生物質への耐性

・遺伝子を組み込む際に使用する"抗生物質耐性マーカー遺伝子"が思いがけず環境中で、あるいは遺伝子組み換え食品を食べた動物や人間の消化管の中で、病原性の細菌や微生物に移行する可能性がある。
→抗生物質へ耐性
 
※参考情報『エリック・シュローサー(2010)フード・インク 武田ランダムハウスジャパン』

 

●マーカー遺伝子
 
・抗生物質耐性遺伝子が、新しいDNAを取り込んだ植物細胞を同定するためのマーカーとして使用されてきた。
 
・もっともよく使われたマーカー遺伝子は、人間には滅多に投薬されない抗生物質、カナマイシンに耐性を示す遺伝子。
 
・食品に含まれる抗生物質耐性遺伝子を食べる事により、有害な細菌が、治療目的で用いる抗生物質に対して耐性になる割合が増加するのでは?
 人間の食べ物から腸内細菌、腸内細菌から病原菌に耐性遺伝子が水平伝達するのでは?
→そうなる可能性は極めて低い。
 そうなるには、耐性遺伝子は植物から抜け出し、唾液や胃酸で分解されず、腸内細菌と接触し、細菌の制限酵素により切断されることを避けなければならない。そして、腸内細菌の染色体に正しい挿入方法により、正しい場所に組みかえられなければならない。さらに腸内細菌から病原菌へ水平伝達されなければならない。
 カナマイシン耐性遺伝子の場合、対象となる疾病は結核。
 
・現在では、抗生物質とは別のマーカーが利用されている。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

※遺伝子の挿入方法とマーカー遺伝子については以下の記事参照。
自然の摂理、未知の危険性、従来の育種技術との違い
 

●遺伝子の種間移動
 
・バクテリアはかなり自由に遺伝子交換を行うが、真核生物が遺伝子を取り入れることがあるのは、ほとんどがバクテリアやウィルスから。ほかの真核生物からの遺伝子導入はめったに起こらない。
 
・真核生物からバクテリアへの遺伝子導入に関しては、数多くの実験が行われてきたにも関わらず、そうした遺伝子導入は起こらないことが分かっている。
 遺伝子工学を用いて植物に遺伝子を導入しても、その遺伝子がバクテリアに取り入れられることはない。
 
※参考情報『小島正美(2015)誤解だらけの遺伝子組み換え作物 エネルギーフォーラム』

安全に関する研究データ

●害虫抵抗性トウモロコシ(MON863)に関する報告
 
・MON863を90日以上にわたってラットに給餌したところ、腎臓が縮小し、白血球の数が増加。
・プシュタイ博士は、"リンパ球が増加しているのは、ウィルスの感染や腫瘍ができている可能性を示している。腎臓や肝臓など主要な臓器に重大な病変が起きていたり、免疫機能に障害や糖代謝に異常をきたしている可能性がある"と指摘している。
・日本は2002年に食品と飼料への使用を認可している。
 
※参考情報『アンディ・リーズ(2013)遺伝子組み換え食品の真実  白水社』

※害虫抵抗性トウモロコシ(MON863)については以下の記事も参照。
害虫抵抗性トウモロコシは肝臓などに悪影響を及ぼすのでしょうか?
 

・数多くの査読付き論文(第三者が目を通した専門的な論文)を見ると、食べても問題ないとする認識、合意が科学者の多数を占めている。
 
・作物バイテクに害がないことを明らかにした査読付き科学研究は650件に及ぶ。そのうち、3分の1は独立的に資金を調達している。
※http://www.biofortified.org/
 
○イタリアのペルージャ大とイタリア農林食品政策省の研究チーム
 
・2002年から2012年までの世界中で発表された、遺伝子組み換え作物に関する学術論文1783本を集め、その内容を分析。"これまでの学術研究は、遺伝子組み換え作物の使用に直接関係する重大な危険性を、何も見つけていない"という結論。
 
※参考情報『小島正美(2015)誤解だらけの遺伝子組み換え作物 エネルギーフォーラム』

食中毒、カビ毒

●食中毒
 
・従来作物と有機作物の安全性論争においては残留農薬が注目を集めるが、食中毒の問題も重要。
 
・食品の安全性においてFDA(アメリカ食品医薬品局)によって最も重視されているのは、毒素を作り出す細菌。
 アメリカでは、毎年、毒素産生細菌が原因で7500万件以上の食中毒事件が起こり、数千人死亡している。サルモネラ菌、リステリア菌、病原性大腸菌、キャンピロバクター、赤痢菌など。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

 

○アフラトキシン(カビ毒)汚染の拡大を防止
 
・日本の穀物輸入量のおよそ半分がトウモロコシで、その大半をアメリカから輸入している。米国産のトウモロコシの安全性で一番のリスクとなるのがアフラトキシン。
 
・アフラトキシンはカビ毒で、害虫が作物に侵入した傷口から感染が始まる。このため、トウモロコシの害虫被害を抑えることがカビの被害部位からの感染拡大の防止につながる。
→害虫被害に強い遺伝子組み換えトウモロコシはアフラトキシン汚染の拡大を軽減できると思われる。
 
※参考情報『小島正美(2015)誤解だらけの遺伝子組み換え作物 エネルギーフォーラム』

※アフラトキシンについては以下の記事参照。
ナッツ類の健康効果の”かび毒 アフラトキシン類の概要”

栄養成分

○モンサント社のラウンドアップレディ大豆の栄養成分
 
・モンサント社の研究者の調査では既存の大豆と同等と評価。
 
・1999年、カリフォルニアに本部を置く"倫理と毒性センター"の研究者たちが、ラウンドアップレディ大豆はイソフラボンが12~14%少ないと報告。
 
・別の科学者は、実験室のマウスに子宮がんを誘発するほどイソフラボン含有量が高すぎることを見出した。
→コロラド州立大学の科学者たちによると三者の違いは、年ごとに起こるイソフラボン量のばらつきによるもので、環境条件に原因があると指摘。
 モンサント社は従来品種と遺伝子組み換えを隣り合う同じ畑で同時期に栽培して比較しているが、他の二つはそうではなかった。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

安全の証明

○安全の証明
 
・安全であることを証明することはできない。仮説を立て、仮説に沿った試験をして、有害性の証拠が挙がらなかったことを証明することしかできない。
 
・危害を及ぼしうる作用メカニズムがあるかどうか考え、あるならそのメカニズムを試験する。もし、有害な可能性のある作用メカニズムがなければ、広範な調査研究を行う。
 
・考え得るすべての要因や条件を試験することは不可能。有害性の証拠を探すことはできるが、何かが"安全である"ことを証明することはできない。
 
○過去20年の実績
 
・世界中の人や家畜が20年近く食べてきて、今のところ健康被害は出ていない。
 
※参考情報『小島正美(2015)誤解だらけの遺伝子組み換え作物 エネルギーフォーラム』

 

●毒性物質の濃度、食品の安全の証明
 
・既存のなじみの深い食べ物にも毒性化学物質は含まれている。植物はその毒を使い、昆虫や動物から身を守る。
 
セロリ:ソラレンはDNA鎖を互いに結合させ、がんを誘発することがある。
カリフラワー:甲状腺を肥大させることがある。
ニンジン:神経毒と幻覚誘発物質
モモ、ナシ:甲状腺腫を促す
イチゴ:血液凝固を妨げ、出血を招く
ジャガイモ:レクチンは吐き気、嘔吐、下痢を引き起こす。同じ作用を起こす糖アルカロイドを含む
 
上記は人間に害を及ぼすほどの濃度ではないので問題は無い。
 
・"危険がまったくない"ことの証明は、実験科学の域を超えている。
 安全な食品の実際的な定義は、"ある食物が、しばらくの間、既知の有害作用が無く、人間の食事としてなじんでいれば、一般に安全と認められる"。
 新規の食品は、すでに人が慣習的に口にしている食品と化学的に同等であることが証明されることができればGRASを取得できる。
 
※GRAS(グラス)は、アメリカ食品医薬品局(FDA)より食品添加物に与えられる安全基準合格証
 
・育種家は、新たに作り出した作物を、なじみの深い作物、つまり同じ植物の一般的な品種と比較。二つの作物の生育速度や生育場所の相違点を探し、同様に食品となった場合の栄養素や毒性化学物質の濃度変化の相違点も探す。
 
○消費者同盟のマイケル・ハンセンの要望
 
FDA(アメリカ食品医薬品局)は育種家に対して以下の項目の確認を要求すべき。
 
・植物に挿入する遺伝子について、コピーの総数、染色体上の位置、完全な遺伝子の地図と全DNA配列など挿入遺伝子の構造、挿入遺伝子の両側の最低でも一万塩基対の配列。
・挿入遺伝子が数世代にわたり構造も機能も安定だという証拠
 
→上記要求に応えるのは難しい
 
・二つの同じ作物の近交配系統の間でさえ、その遺伝子配列には差がある。
・再配列と転位は、きわめて一般的に起こる。
・安定性については、雑種はそれが新旧どんな方法で作られていようと、長い時間でみれば安定していない。時間が経てば、それらの機能は低下する。
・遠縁交配は、現在の小麦系統のように自然界でも起こる場合があるが、不安定性を招く。 イスラエルのワイズマン研究所のエイブラハム・レヴィ等は、遠縁雑種を再現し、遺伝子とゲノムに何が起こるか研究すると、遺伝子が機能を停止し、トランスポゾンが活性化され、多くの遺伝子が単に欠失されるなど、多くの遺伝的変化が起こることを発見した。
 
・分子レベルでは、不安定さこそが生命の現実。新しい遺伝子周辺のDNAが変化していないことを確認しても、その食品の安全性についてはなんら情報を提供しない。
 
・FDA諮問委員会は、挿入遺伝子とその周辺のDNA配列の情報を増やすことは、その植物を原因とする食品の化学組成情報を増やすことよりも重要ではない、という結論に至った。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

化学物質と発がん性

●エイムズ試験の開発者、ブルース・エイムズ
 
・人が摂取する化学物質の99%以上は天然物。
 たとえばコーヒーは1000種類を越える化学物質を含有している。そのうち、28物質は試験が済んでおり、19物質がラットとマウスで発がん性があると判明した。
 植物は多数の天然殺虫物質を作り出す。71物質が試験済みで、37物質がラットとマウスの発がん物質。
 仮説に過ぎないごく少量の合成化学物質の暴露リスクを減らそうというのは、はたして賢明であるのか、疑問を呈している。
 
・植物性食品に残留する農薬量、天然殺虫物質の量に比べれば微々たるもの。
 アメリカ人は5000~1万種類の天然殺虫物質を、一人当たり毎日500ミリグラム食べていると推定。これは、アメリカ人が従来栽培作物とともに食べる合成殺虫剤の量の約1万倍。
 合成化学汚染物質が人間のがんの原因として有力だという説得力のある証拠はない、と主張。
 
・合成殺虫剤を減らせば、果実や野菜の価格が上がり、それによって消費量が減る。すると貧困層の果実・野菜の摂取量が減り、発ガン率が高くなる恐れがある。
 
※参考情報『ニーナ・フェドロフ(2013)食卓のメンデル 日本評論社』

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