養豚の衛生、感染対策

養豚の衛生、感染対策ついてメモ書きしています。

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  1. ブタの疾病の集団発生の要因
  2. 病原体拡散の防止
  3. ピッグフローとオールイン・オールアウト
ブタの疾病の集団発生の要因

・飼養管理や予防衛生管理のほかに、養豚農家の密集度、養豚農家とと蓄場との距離、糞尿処理など地域的な要素が大きく関わる。
 
・養豚密集地帯の1戸で集団発生が起こった場合、消化器疾病はカラスなどの野鳥から、呼吸器疾病は隣接養豚農家から、周辺地域的に拡散する可能性が考えられる。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

病原体拡散の防止

●豚舎間、豚房間を結ぶ通路の見直し
 
・ブタの移動経路は繁殖豚、離乳子豚、出荷豚まで1つの通路を共有しているケースが多い。
 交差汚染を防ぐために専用の移動用具を使用したり、ブタの動線とヒトの動線を見直し、交差汚染が起きないようにする。
 
●オールイン・オールアウト
 
・グループ分娩は、小規模農場でのオールイン・オールアウト管理を可能にした。
・日本では"3-7"と呼ばれる、繁殖豚を7つのグループに分け、3週間単位で管理するシステムが多い。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

ピッグフローとオールイン・オールアウト

●ピッグフロー
 
・ブタの生産の流れ。生まれてから出荷まで一方通行で移動し、日齢の異なる豚群との接触を避け、逆戻りせずに豚群を出荷まで進めるのが良いピッグフロー。
・このピッグフローをオールイン・オールアウト方式で行うのが、最適なピッグフローとなる。
 
●オールイン・オールアウト
 
・豚を豚房(室単位)または豚舎谷ですべて完全に排出した後、洗浄消毒を行った後に新たにブタを導入する方式。
・ブタの流れを一時的に遮断することで疾病の連鎖を断ち切ることが期待できる。
 
●スリーサイト方式、ツーサイト方式
 
・近年は、繁殖農場、子豚育成農場、肥育農場をそれぞれ別の場所に設けるスリーサイト方式や、繁殖と離乳・肥育を別にしたツーサイト方式がアメリカで増えている。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

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