山岳トイレ技術の概要

山岳トイレ技術についてメモ書きしています。
 
※参考サイト
山岳トイレ技術 – 環境技術解説|環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア

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  1. 山岳トイレの概要
  2. し尿処理方式別の技術
山岳トイレの概要

●山岳トイレの必要性
 
・電力供給や給水事情の悪い山岳地域では、トイレが無い場合には屋外排泄、トイレがある場合でも、し尿を土壌中に浸透させる方式が多く見られていた。
 
・近年、し尿による公共用水域の水質や植物への影響等に関する懸念が高まっていることから、トイレ使用の快適性の向上と周辺環境への影響を軽減することが求められようになった。
 
●山岳トイレの概要
 
・浄化槽の設置が困難な場所でも設置が可能。
・洗浄水やし尿処理水を放流しない非放流型のし尿処理設備の開発、商品化が進められてきている。

し尿処理方式別の技術

①生物処理方式(水洗 カキガラ使用)
 
・”分離接触ばっ気方式”とカキ殻を接触ろ材とした生物膜の組合せによる非放流型の排水再利用装置。
・トイレから排出される汚水はトイレ洗浄水として再利用可能。
 
②生物処理方式(水洗 薬剤添加)
 
・一定量の初期水を用意することで、給排水を必要とせず、使用時の水を循環させながら、汚水を沈降分離、浮上分離、酸化分解等を行い、水洗トイレとして利用できる。
・使用開始時に、臭気抑制のための添加剤を使用し、pHを低く保つことで、臭気の発生や大腸菌増殖を抑制する。
・一定量の利用後には、貯留した汚泥と循環水の汲み取りが必要。
 
③土壌処理方式(水洗)
 
・土壌粒子による吸着やろ過作用、あるいは土壌中の微生物の代謝作用を利用して、し尿処理を行う方式。
・適切な条件下では、有機物の他、窒素、リン等の除去も期待できる。
・生物分解を早めるため、酵素剤を添加して固形物を液化させている。
・豪雨時に地下貯水槽内の処理水が土壌処理水と混ざるのを防止するため、雨水浸透槽を設置して雨水の系外への地下浸透を図っている。
・処理水の循環のために圧力式の足踏みポンプを用いていることから、商用電力のない場所での設置が可能。
 
④コンポスト処理方式(非水洗)
 
・水を必要としない技術。
・し尿処理方法としては、し尿中の水分を木質系資材に移行して蒸発させ、同時に撹拌を行うことで好気性微生物による分解作用(好気性発酵)を期待する仕組み。
・杉チップ槽内水分の偏在を防止するための混合・撹拌機能が重要であり、加えて、余剰水分を下部槽に移行し、ばっ気することとしている。

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