養豚の生産システム

養豚の生産システムについてメモ書きしています。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. グループ生産
  2. オールインオールアウト生産
  3. マルチサイト生産
  4. 動物の流れ(ピッグフロー)
  5. SEWシステム(早期離乳、分離飼育法)
  6. SPFブタシステム
  7. バイオセキュリティ
  8. 繁殖雌豚の産次別飼育
  9. フェーズ・フィーディング
  10. 離乳から肥育ステージの雌雄別飼養
グループ生産

・繁殖雌豚で同一週に種付けした雌豚群で、たとえば1週間ごとにグループをつくる。そのグループ毎に繁殖雌豚群を管理する。
・離乳日と体重で分ける離乳豚グループ、移動時で分ける肥育豚グループもできる。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

オールインオールアウト生産

・豚の収容施設(農場、豚舎、部屋等)を空にして、新たな豚群を一度に導入して一定期間飼養し、また一度に空にする方式。
 
・豚群の導入のたびに収容施設の水洗・消毒・乾燥を徹底することで、病原体を減少させて豚群の健康維持を図り、事故率低減、生産性向上を図るもの。

・分娩舎、離乳舎、肥育舎で、飼育グループ毎に飼育室または動物舎、できれば農場ごとに一度入れ(イン)、一度に移動させる(アウト)方式。
 
・アウトと次のインの間に空白期間があるので、水洗、乾燥、消毒を何回か繰り返すことができ、疾病感染の発生リスクを低減できる。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

マルチサイト生産

・生産を種付け、妊娠、分娩期、離乳子豚期や肥育期など違ったステージごとに違った場所(サイト)に分散することで、各農場で飼育されている動物の日齢を一定の幅に入るようにし、日齢の大きい動物から若い動物への感染連鎖のリスクを低減させることのできるシステム。
 
・さらにオールインオールアウト生産で、飼育室または飼育舎、農場ごとで動物を移動させる。農場ごとの飼育を専門的に行うことで生産性の向上を図る。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

動物の流れ(ピッグフロー)

・グループ生産、オールインオールアウト生産、マルチサイト生産を組み合わせることで、繁殖部門では授乳豚群、離乳母豚群、妊娠豚群とし、肥育部門では複数の離乳豚グループ、肥育豚グループに分け、グループ毎に移動させる。
 
・流れは常に一方向にし、逆戻りはさせない。
 
・動物群が場所を移動するごとにその場所で空白期間ができ、水洗、乾燥、消毒期間を設けることで疾病発生のリスクを低減する。
 
・動物群も均質な性別、年齢、生産ステージなので、飼育管理がしやすい。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

SEWシステム(早期離乳、分離飼育法)

・授乳期間を短くして、哺乳豚の受動免疫(初乳に含まれる母親由来の移行抗体による免疫)が落ちないように離乳し、距離が離れている他の農場で飼育することで、母豚からの感染を防ぐシステム。
 
・マルチサイト生産、オールインオールアウト生産を併用することで、さらに疾病感染のリスクを低減できる。
 
・オーエスキー病、萎縮性鼻炎、胸膜性肺炎に効果があるが、繁殖・呼吸性症候群(PRRS)やマイコプラズマ病には効果が薄いとされる。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

SPFブタシステム

・特定疾病に感染していないブタを生産するシステム。
 
・ここでいう疾病とは、経済的被害がある特定の疾病のことで、オーエスキー病、萎縮性鼻炎、流行性下痢、豚赤痢、トキソプラズマ感染症など。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

バイオセキュリティ

・動物間および農場間の病気の伝播を防ぐ目的。
 
・違った健康状態のブタどうしの直接または間接的接触によるリスクを避けることで病気発生のリスクを下げ、さらに飼育施設の分散で病気伝播のリスクを分散させる。
 
・注意すべき事として以下が挙げられる
①他の農場との距離をできるだけあける
②種豚の導入時には隔離と馴致を行う。
③ワクチンを定期的に使用する。
④ネズミを駆除し、また野生動物の侵入を防止する。
⑤ヒト、ブタ、飼料とそれらを運搬するトラック等に対する全豚舎での出入り制限をする。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

繁殖雌豚の産次別飼育

・未経産豚および産次1の授乳期の母豚と1産次離乳母豚およびそれ以後の産次の母豚を分けて飼養するシステム。
 
・このシステムのメリットとして以下が挙げられる。
①成長中の若雌種豚の飼養管理を専門化する。
②若雌種豚に十分馴致期間を与え、免疫を安定化する。
③若雌種豚への発情発見を注意深く行うことで、12時間間隔での種付けを専門化できる。
④初産豚のための特別な配慮が出来る。
⑤産次2以上の母豚から離乳されるより体重の軽い初産からの離乳子豚にも特別な対応が出来る。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

フェーズ・フィーディング

・ブタは日齢または体重に応じて栄養要求量が異なるが、この方法は離乳後から出荷するまでをブタの日齢できめ細かく分けて、それぞれの時期に応じた飼料を給与する。
 
・成長率と飼料要求率を改善し、飼料成分の無駄な排出も減らせる。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

離乳から肥育ステージの雌雄別飼養

・雄去勢豚は、雌豚より飼料摂取量が多く脂肪も付きやすい。
 雌豚と同じ日齢でも栄養要求量が違うということで、別飼育にして性別に応じた飼料を与える方法。
 
※参考資料『鈴木啓一(2014)ブタの科学 朝倉書店』

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