農薬の剤型の種類と特徴

農薬の剤型の種類と特徴についてメモ書きしています。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. 農薬の製剤
  2. 粉剤
  3. 粒剤
  4. 乳剤、水和剤、水溶剤
農薬の製剤

・大部分の農薬は、使いやすく防除効果を十分発揮させるため、有効成分に増量剤や補助剤を加えたり、有効成分を溶剤に加え様々な形状の商品に仕上げられている。
 
これを”製剤”といい、粉剤・粒剤などの製剤の形態を”剤型”という。

粉剤

・粒径は20~30μm。
・主に粘土の粉で原体を希釈して作られている。
・散布が容易で主に水田病害虫の防除に使われる。
・飛散を完全には抑えきれないので、粉剤の使用量は減る傾向にある。
・散粉機で散布

粒剤

・粒径は300~1700μm程度。
・粘土を有効成分と練り合わせて作られる。
・施用時にも環境中に飛散しにくく、取り扱いやすい剤型。

乳剤、水和剤、水溶剤

・水で薄めて散布液として使う。
・噴霧器で散布すれば葉の裏側にも付着しやすいので、農薬を作物にまんべんなく施用するためには好適。
・水に希釈するときの計量が面倒、乳剤は有機溶媒を含むため引火性や皮膚への付着、水和剤は粉立ちによって作業者が吸入する恐れがあるなどの面がある。


※参考資料『坂井道彦,小池康雄(2003)ぜひ知っておきたい農薬と農産物 幸書房』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください