農薬の概要、種類

農薬の概要、種類についてメモ書きしています。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. 農薬とは?
  2. 農薬の種類
  3. 農薬以外の方法
  4. 農薬の使用状況
農薬とは?

・農薬取締法では、農薬は以下の薬剤。
 ・農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる殺菌剤、
 ・殺虫剤その他の薬剤
 ・農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤
 ・発芽抑制剤その他の薬剤
 
・農作物等の病害虫を防除するための”天敵”も農薬とみなす。

農薬の種類

・殺虫剤:農作物を加害する害虫を防除する薬剤
・殺菌剤:農作物を加害する病気を防除する薬剤
・殺虫殺菌剤:農作物の害虫、病気を同時に防除する薬剤
・除草剤:雑草を防除する薬剤
・殺そ剤:農作物を加害するノネズミなどを防除する薬剤
・植物成長調整剤:農作物の生育を促進したり、抑制する薬剤
・誘引剤:主として害虫をにおいなどで誘き寄せる薬剤
・展着剤:ほかの農薬と混合して用い、その農薬の付着性を高める薬剤
・天敵:農作物を加害する害虫の天敵
・微生物剤:微生物を用いて農作物を加害する害虫病気等を防除する剤

農薬以外の方法

・病害虫に強い品種の利用
・耕起や作物を収穫した残りの部分の除去による病害虫発生対策などの耕種的防除
・ビニールシートや敷きわらによる雑草抑制
・太陽熱利用による土壌の消毒
・クモ等の天敵等を利用した生物的防除

農薬の使用状況

・日本の温暖多湿な環境は、病害虫が発生しやすい環境。
 日本の農業は栽培規模が小さいため、面積あたりの収量を高めるため密植栽培となり、病害虫が発生しやすい環境といえる。
・FAO(国連食糧農業機関)では、世界で穀類の潜在収穫量の35%が病害虫や雑草の被害で消失していると推定している。
・日本の調査では、防除をしなかった場合の減収率は最も小さい水稲で27.5%、リンゴが97%、キャベツは63.4%、トマトでは39.1%だった。


※参考資料『坂井道彦,小池康雄(2003)ぜひ知っておきたい農薬と農産物 幸書房』
ホクレン農薬.net/農薬の基礎知識
農林水産省/農薬の基礎知識

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